ルネサンス期の父祖

ヨーロッパのルネサンス期を生み出した父祖としてその名が知られておりますのが、画家ジョット・ディ・ボンドーネであります。彼の名をはじめて耳にしたという方も少なくないかもしれませんが、彼の活動はルネサンスと称される時代のなかでも、中世から近世として時代に変化がみられる以前にはじまったことようなのです。ルネサンス期の美術作品と中世の頃の絵画作品などを見比べてみますと、そこに大きく変化がみられます。中世美術の大きな特徴は、人物描写のなかに人間らしさた人間味と言われるような表現が失われていることのようです。中世美術はキリスト教美術などとも呼ばれ、その多くは宗教画と称されるように神聖なる聖書の物語をもとに描かれた作品が多く、そのなかで画家ジョット・ディ・ボンドーネは人間性を表現しはじめた芸術家の一人として紹介されます。