アカデミー制度がもたらしたもの

15世紀以降のヨーロッパで登場した「アカデミー制度」で芸術家は更なる地位向上の機会を得たと言われています。このことは単に絵画のみならず額縁の世界も一新したとされています。

というのは、それまでの絵画というものが、どちらかというと宗教色の強い題材を対象としていたものが、この制度登場でその呪縛から解き放たれたからに他なりません。額縁については、遅れること約半世紀となる16世紀の初めがその起源というのが通説となっています。

しかし当初の額縁は今のような形態までには至っていなかったのも事実の様でした。しかし世の中の趨勢はまちがいなく額縁のようなものを必要としていた為以降の普及はあっという間だったと言われています。